#C3 【走って実験】白衣は本当に丈夫で動きやすいのか

#C:雑談・生活

【走って実験】白衣は本当に丈夫で動きやすいのか(富山マラソン前夜)

やっほ〜🧪 博士課程有機化学研究生 aIRa (アイラ) です☆
日常に隠れた有機化学の面白さを発信しています。今日もよろしくね!


科学者のみなさん、「白衣」ちゃんと着てますか?

白衣。薬品や物理的な衝撃から研究者を守るために、丈夫であることが求められます。
それでいて、実験操作を妨げない軽さと動きやすさも必要です。
さらに夏場でも快適に作業できる通気性も重要な要素。

──でも、ふと思いました。
長年着てきたこの白衣、本当に丈夫で動きやすいのだろうか?
私は研究者。確かめるには実験するしかない。


今日は富山マラソン。走って耐久力などを実証すればよい!走って、暴れてそれでも無事私の体を守れれば、晴れて疑惑は解消されるわけです。

🏃‍♂️ 富山マラソンでの“白衣実験”

季節は秋。明日開催される「富山マラソン」を舞台に、私はひとつの実験を行います。
題して──「白衣を着てフルマラソンを走ってみた」
はい、付け焼き刃の理系エンタメです。
厳密な統計処理は行いませんが、科学者としての観察眼で、白衣の性能を“体で検証”してみようと思います。

🧪 実験条件

  • 日時: 実験開始
  • 天気・気温(予報):曇りのち雨・17°C/15°C(9時〜15時)
  • 目的:白衣の丈夫さ・動きやすさをフルマラソンで実証する。
  • 副目的:市民ランナーに聞き込みを行い、白衣の「制服としての印象」を調査する。

使用器具・試薬:

  • [LICOM] 白衣 PREMIUM ドクターコート(ポリエステル90%、コットン10%)
  • 水分・栄養補給は大会で提供されるもののみ摂取
  • 正確な摂取量は逐次記録する
富山マラソン前夜に準備された白衣と器具
実験前夜、白衣と装備の最終確認中。

⚙️ 実験方法

上記の白衣を運動用ウェアの上に重ね着し、フルマラソンを走行。
ペースは7分/kmを目標に、心拍数と相談しながら調整します。
以下を観察・記録します。

  • 白衣の状態(汚れ・擦れ・裂けなど)
  • 動きやすさ・通気性の体感
  • 周囲のランナーや沿道の反応
  • 美しい風景・感情の変化

また、話しかけてくれたランナーや沿道の応援に対し、「白衣姿」に対する印象調査を行います。

質問項目:

  1. かっこよさ
  2. 信頼感
  3. 職業予想

🧵 白衣の動きやすさ・快適性評価

参考文献:「医療白衣に求められる6つの機能」(オンワードメディカル)
https://medical.onward-cd.co.jp/column/demand_white_coats/

評価は5点満点で以下の6項目を観察する。

  1. 衛生面
    外部の汚れ(泥・雨など)を防げているか。汚れのつきにくさ・視認性の高さを確認する。
  2. 耐久性
    布地の裂け・ほつれを重点的にチェック。特に肩まわりの摩耗を観察対象とする。破損なし=5点、裂け・穴あき=0点。
  3. 防透性
    雨天時の濡れにくさを評価。周囲のランナーと比較してどれだけ耐えられるか。周囲の平均を3、カッパを5として相対評価。
  4. 通気性
    走行中の蒸れ・熱こもりを主観的に判断。(※著者の完全主観評価。真面目な研究では絶対に真似しないこと)
    熱中症で救急搬送=0点、快適=5点。
  5. ストレッチ性
    動きにくさを評価。ジャージでの快適さ=5、スーツ着用時の走行=0として比較。
  6. 肌触り
    走行前・走行中・走行後での肌への刺激を評価。特に腕部との摩擦・擦り傷発生の有無を観察。

🧬 予想される結果と考察の方向性(仮)

  • 白衣は通気性に難ありと予想。
  • 雨などの大量の液体には浸透耐性がないと予想。
  • 視覚的インパクトは大きく、沿道の応援が増える可能性が高い。
  • 心理的ブースト効果の定量化も試みる予定。

🧭 最後に

もし沿道で白衣を見かけたら、ぜひ声をかけてください。あなたの一言が、この実験の大事なデータになります。

富山マラソンを走る白衣姿のaIRa
沿道からも注目を集めた“白衣ラン”。

実験結果は、明日の走行後に追記します。お楽しみに。


📌 当日追記(結果・観察ログ)

結論から言うと──完走はできませんでした。( ; ; )
残念ながらリタイア。原因は、白衣ではなく運動不足
フルマラソンの完走経験は何度かあるのですが、ここ2年くらい運動不足が続いていました。
特に足の筋肉の柔軟性がなくて激しく攣って、膝が使い物にならなくなりました。
以下、白衣の評価と自分の体の評価を記載します。

🏃‍♀️ 実験観察記録

  • 白衣の状態: 破れなし。ほつれなし。汚れも驚くほど少ない。
  • 動きやすさ: 想像以上に快適。走行中も腕や肩の動きを妨げない。
  • 吸湿性: 汗や雨をよく吸い取り、重たさは感じたが不快感は少なかった。
  • 走行距離: 約25 kmでリタイア。
  • 足の筋肉の柔軟性: 6 kmで硬化。
  • 膝の関節のクッション: 14 kmで摩耗あり。

🎤 沿道・ランナーの反応

白衣で走る研究者という珍妙な存在に、沿道の反応はとにかく温かかった。

  • 約半数が「お医者さん!」と声援。
  • 約3分の1が「博士!」と呼んでくれた。
  • 残りは「白衣ー!!」と、もはや服に対して応援。

「白衣=お医者さん」という印象がまだまだ根強いことを肌で実感。
同時に、「博士」というワードもちゃんと届いているのが嬉しかった。

🧵 白衣の評価結果(5点満点)

  • 衛生面:4.9 / 5.0(泥はねなし、汚れ少)
  • 耐久性:5.0 / 5.0(裂け・ほつれなし)
  • 防透性:3.5 / 5.0(雨を吸うが浸み込みすぎない)
  • 通気性:2.0 / 5.0(熱こもりやすく、蒸れを感じた)
  • ストレッチ性:4.5 / 5.0(動きやすさ十分)

🔬 考察

白衣は意外にも運動に強く、耐久性・軽さ・吸湿性のバランスが優れていた。
ただし、長距離運動には“通気性の限界”が見えた。
しっかりと最後まで完走して丈夫さを実証したかったが、
自身の力不足により研究を中断せざるを得なくなり、
大変悔しい気持ちでいっぱいです。

🎓 結論

白衣は壊れなかった。
運動不足の研究者は白衣より脆い

──この結果をもって、「白衣は十分に丈夫で動きやすい」と結論づける。
次の課題は、研究者自身の体力強化である。

マラソン後の博士課程研究者(白衣実験後)
白衣は無傷。
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